
2010年3月18日

Jmadoは、2009年度冬に山形で実施された「高齢者の住宅温熱環境と生活行動調査」(リーダー:独立行政法人産業技術総合研究所 都築和代先生)に協力しました。
調査団は、高齢者の住宅(寝室・トイレ・風呂場・居間など)に設置した樹脂製の内窓による室内温度環境の向上と居住者の健康とのかかわりについて調べています。
調査報告書は2010年夏の学会で発表される予定ですが、3月18日に都築先生がJmado会員各社に結果の報告をして下さいました。
今回の調査では、高齢者医療専門の先生方が認める健康改善があり、北側で暖房もなく寒かった風呂場脱衣室やトイレなどが暖かくなり、治験者の皆さんもご家族もとても喜んで下さっているそうです。
[ 発表概要 ]
● 調査結果から
部屋が暖かくなると動きも良くなる
イスから立ち上がって3メートル先の目印を回って戻るテストは、冬の間は少し結果が悪くなる傾向があるそうです。
今回の治験者は少し悪くなった方はおひとりだけで、特に通常の行動が困難な方々に大きく改善が見られました。
風呂場脱衣場とトイレの環境改善
風呂場やトイレは北側にあり、暖房も入っていないことが多いです。内窓設置前は0度から5度しかありませんでしたが、
設置後は5度から10度を保っています。服を脱ぐ部屋の温度が上がることは何より快適です。
● 低炭素社会と高齢者社会の課題を改善する窓断熱改修
内窓設置によって、日本の最大課題であるCO2削減と高齢者の医療費削減が一緒に改善できる事が実証されると、政府の住宅断熱政策もより一層進むことと思います。内窓が介護保険に適用になると、その普及はより一層進むことと思います。元気な高齢者が増えて、しかもCO2が減る明るい社会に内窓が貢献出来ることはとても嬉しいです。
● 各分野の第一人者が集結した調査団
今回の調査には、人間工学・社会福祉・建築・高齢者医療それぞれの分野の第一人者が参加しています。こうした調査はとても珍しいそうです。Jmadoは、こうした方々の意欲的な調査に協力できた事を光栄に思います。
独立行政法人産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門 環境適応研究グループ長 都築和代氏
東京福祉大学・大学院 社会福祉学研究課 喜多村悦史教授(厚生労働省出身)
東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 坂本雄三教授
北海道立北方建築総合研究所 環境科学部 鈴木大隆氏
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 副所長 高橋龍太郎氏
福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座 安村誠司教授
Jmadoの解散後も、塩ビ工業・環境協会として、今後も調査団の方々と一緒に、この結果を広く知らせていきます。
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