日本と海外 窓の断熱規制について

日本の取り組み

 

2020年までの温室効果ガス削減目標は

1990年の25%減

    2009年9月、政府は、「2020年までに温室効果ガスを1990年比25%削減」とする環境中期目標を発表しました。

    「チャレンジ25プロジェクト」として、住宅のエコリフォーム等、様々な重点施策が打ち出されています。

日本がCO2排出量を削減するカギは

建物の断熱です。

    給油システムなどの技術を誇る日本では、それを最大限に生かすための建物の断熱が必要です。

    2007年度は、民生部門(家庭部門と業務部門)から排出されるCO2が全体の30%を占めました。冷暖房などが大きく関わる民生部門のCO2を減らすことが重要です。

海外先進国に追いつこう、日本!

    海外の先進国では、厳しい窓の断熱性が法制化されています。日本では、住宅の省エネ対策が加速するよう整備していますが、強制的な法規制はありません。 

欧州ビジネス協会から、断熱規制強化の要望が発表されました。

欧州ビジネス協会からの提言書

~日本政府に対して断熱規制の強化を要望~

日本は窓の断熱基準が低い。

    東京の気候条件(IV地域)の都市における2.7~4.65の窓U値は、2未満の国が多いEUの同様の基準を大きく下回っており、ソウル、上海、北京の多くの建物よりも劣っている。

    同様の気候条件をもつ他の多くのOECD諸国並みに、窓についてはU 2未満、ドアについてはU 3未満のU値(熱貫流率- W/㎡・C)を義務付ける。 

欧州では断熱規制は強制的

  日本には強制的な規則がなく、エネルギー効率の低い建物によってもたらされるエネルギー消費の大幅増を規制する計画もなさそうである。

    EBCの提言書より抜粋

    出典:欧州ビジネス協会(EBC) 提言書 2008年7月